「重い処罰がされても失われた命は戻らない」交通事故で当時11歳の娘を亡くした父親 『危険運転』適用拡大を求め悲痛な思い語る「認定されるかどうかは捜査の熱量にかかっている」

交通事故における「危険運転」の適用拡大、娘を亡くした父親が悲痛な思いを語りました。 (波多野暁生さん)「まさか死んでしまうとは、全く想像もしていませんでした」 奈良県警の警察官らを前に悲痛な思いを語ったのは、交通事故で娘を亡くした波多野暁生さんです。 暁生さんと一人娘の耀子さん(当時11)は5年前、自宅近くの横断歩道を渡っていたところ、赤信号を無視した軽ワゴン車にはねられました。暁生さんは大けがをして、耀子さんは亡くなりました。当初、運転手は「過失運転傷害」の容疑で逮捕されましたが、暁生さんが“故意”によるものだと検察に繰り返し訴えたことで、より罪の重い「危険運転致死傷罪」が適用され、懲役6年6か月の判決が確定しました。 6月10日は警察官など約120人を前に、危険運転の適用拡大を求めて思いを語りました。 (波多野暁生さん)「重い処罰がされたからといって、失われた命や喪失したものは元には戻るわけではありません。しかし、あだ討ちが禁じられているわけで、法律で定められている範囲で最大限の処罰を望まないわけにはいかない。危険運転が認定されるかどうかということは、警察の方の捜査の熱量にかかっている」

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