2022年6月29日、大分県別府市の県道で赤信号で停車中の2台のバイクに八田與一(はった よいち)容疑者の車が後方から追突し、大学生1人が死亡、1人がケガをした「別府ひき逃げ事件」。八田容疑者は現場からなにも持たずに裸足で逃走し、現在も足取りはつかめていない。 「事故ではなく事件です。単なるひき逃げ事件ではありません。殺人事件です」。そう遺族が訴えてから、およそ3年。いまもなお逃走を続ける八田容疑者の逮捕容疑に、これまでの道路交通法違反容疑に加え、殺人・殺人未遂容疑が新たに追加された。 大分県警によれば発生から殺人を視野に捜査を続けてきたが、今回殺意を裏付ける新たな証拠を得たとしているが、内容は明かしていない。これにより時効がなくなり、新たな展開が予想される。 元徳島県警捜査1課警部・秋山博康氏は、現在も逃走を続ける八田容疑者について「多分変装だと思う。八田自身もいままで、時効で7年逃げ通したらいいという気持ちで逃げていたと思う」「彼は化粧をしたりするので、変装して完全に他人に成りすまして潜伏している可能性が非常に高い」とコメント。 女装の可能性にも触れながら「かなり濃い化粧をするようなので、そこで変装していると思う。ただ、声だけは変わらないので、ぜひ声をインプットしてもらって八田探しをしてほしい」と訴えた。 八田容疑者を匿う協力者については、「逮捕状が出ている、指名手配されている八田とまったく知らずに別人と思って、匿うというよりも通常一緒にいる」パターンと「身近な人間で本当に時効まで匿う」という2種類の可能性があるとし、「もし犯人、八田と知って匿うと、犯人隠避罪という罪に抵触する」と解説した。 また、海外逃亡の可能性については「定期的に渡航事実というのは警察捜査本部は絶対にやるので、その渡航事実がないということは日本にいる」とコメント。加えて「もし組織犯罪で偽造パスポートを作って海外に逃がすということも考えられるが、八田容疑者にはバックに犯罪グループが存在しないので、必ず日本に潜伏していると思う」と推察した。 情報提供は別府警察署(0977-21-2131)まで。X(旧Twitter)の番組公式アカウント(@News_ABEMA)のダイレクトメッセージでも情報を募集している。 (『ABEMA的ニュースショー』より)