米移民摘発抗議デモ、113人逮捕 LA市長「外出禁止令も検討」

(CNN) 米ロサンゼルス市警(LAPD)は10日、不法移民の一斉摘発に抗議するデモに関連する9日の逮捕者は少なくとも113人にのぼると明らかにした。 ロサンゼルスでは先週からデモが行われ、警官隊などとの衝突が激化していた。LAPDによると、96人が解散命令に応じなかった疑いで逮捕されたほか、凶器による暴行、逮捕への抵抗、破壊行為の疑いで各1人が逮捕された。加えて、一部の建物の略奪に関連して14人が逮捕された。 一方、抗議デモの対応にあたった警官2人が負傷し、病院で治療を受けたという。負傷した経緯やけがの程度は明らかにされていない。 警官隊はゴム弾や閃光(せんこう)弾など殺傷能力の低い弾を多数使用し、デモ隊は10日午前3時までに解散した。 ロサンゼルス市のバス市長は同日の記者会見で、暴力をふるったり破壊行為を行ったりした者は逮捕されると明言。また、暴力が続くようであれば、外出禁止令の発令などを検討すると明らかにした。 バス氏はトランプ政権がデモ鎮圧のために州兵4000人と海兵隊員700人を動員したことについて、「必要のない措置だった」とあらためて反対姿勢を示した。海兵隊員の任務については「見当もつかない」と述べ、州兵の任務は連邦政府の建物を守ることだと明らかにした。 州兵も海兵隊員も、大統領が「反乱法」を発動しない限り逮捕などの法執行行動を行うことは禁じられている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加