4年半にわたって収入を申告せず生活保護費を不正受給したとして、兵庫県警須磨署は11日、詐欺の疑いで、神戸市須磨区に住むパート従業員の女(30)を逮捕した。署の調べに容疑を認め、「不正受給したことに間違いありません。収入があったら申告書を出さないといけないのは知っていました」と話しているという。 逮捕容疑は2018年12月~23年5月、給与収入を得ていたにもかかわらず、収入がないといううその報告書を神戸市須磨福祉事務所に提出し、計152回にわたって約700万円の生活保護費を詐取した疑い。 署によると、女は以前から生活保護を受けており、飲食店で個人事業主として働き始めたが、確定申告をしていなかった。税務署から指導が入ったため、女が福祉事務所に相談したことで不正受給の疑いが明らかになったという。 市は、不正に受けたとされる保護費の返還を女に求める方針。