おととし、京都市で面識のない高齢の男性を殺害した罪などに問われた元自衛官の男の裁判員裁判で、男は男性を狙った理由について、「一目見てお年寄りで抵抗されないと思った」と話しました。 起訴状によりますと、元陸上自衛官の水島千翔被告(22)は、おととし12月、京都市東山区にあるマンションで、面識の無い男性(当時82歳)を階段から転落させ、背中を踏みつけたうえ、包丁で複数回突き刺し殺害したとして、殺人などの罪に問われています。 11日に開かれた裁判員裁判の初公判で、水島被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。 12日は被告人質問があり、水島被告は弁護人から男性を狙った理由を問われると、「一目見てお年寄りで、足が悪そうで抵抗されないと思ったからです」と答えました。 また、男性が帰宅するために入ったマンションを見て、「階段が急だったので、殺すのに適していると思いました」とも話しました。 このほか、事件の直後に市内の繁華街で次の標的を探した際の心境を問われると、「いずれ逮捕されるので、それまでに急いで人を殺さないといけないと思いました」と答えました。 一方で、勾留中などに、「被害者に対し大変なことをしてしまった」と反省したことを明かし、「もう2度と人を殺しません。約束します」と話しました。