浜松市中央区の市道で乗用車がガードレールを突き破って東名高速道に転落した事故で、静岡地検浜松支部は13日、同乗用車を無免許運転したとして道交法違反の罪で、自称御前崎市の無職の男(47)を静岡地裁浜松支部に起訴した。捜査関係者によると、男は2015年に交通事故を起こして免許を失効していて、約10年間にわたって常習的に無免許運転を繰り返していた可能性もある。 起訴状などによると、男は6月1日午後1時半ごろ、同区内の市道で、乗用車を無免許運転したとされる。 関係者によると、この乗用車は、事故を起こした後の男をかくまったとして犯人蔵匿の疑いで逮捕、送検されている女(34)の名義とみられる。 同区内の女の自宅から運転を開始していた可能性が高く、県警と地検浜松支部は事故当日の詳しい経緯などを解明する。男は「買い物に行くため」との趣旨の供述をしているという。 男と女の体内からはそれぞれ違法薬物が検出されていて、県警などが詳細を調べている。 男は道交法違反(危険防止措置義務違反、事故不申告)の容疑でも逮捕、送検されたが、同支部は同日、いずれも不起訴処分にした。理由は明らかにしていない。