酔客がカフェ店主に刃物突きつけ脅迫…韓国・次に待ち受けていた「逆告訴」、被害者が加害者に?

【06月15日 KOREA WAVE】韓国京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)で、50代の男女のグループがカフェ店主に刃物を突きつけて脅迫する事件が発生した。加害者たちは当初示談を求めていたが、被害者を逆に告訴するという展開に。9日、JTBCの番組「事件班長」が報じた。 店側が提供した防犯カメラ映像は今年4月に撮影されたもの。中年グループが来店したが、閉店時間を過ぎていたため店内で飲食はできず、テイクアウトのみだと案内を受けた。 すると客の一人が「酔っているからコーヒーをくれないらしい」と仲間に話し、次第に口調が荒くなった。そして店主から出て行くよう求められると暴言を吐き始めた。 その後、店の外に出た際、グループのうち兄弟と思われる男性2人が店主を押さえつけて倒そうとした。店主が抵抗したところ、うち1人が一度その場を離れ、刃物を手に戻ってきた。 店主は「刃物を持って来て『俺を刺してみろ』と言われた。私が『なんであなたを刺すんですか』と答えると、『じゃあ俺が刺してやろうか』と脅された」と証言している。 通報で現場に到着した警察は、加害者を現行犯逮捕。店主によると、刃物を持っていたのは兄で特殊脅迫容疑、押し倒そうとしたのは弟で傷害容疑でそれぞれ立件された。 しばらくして加害者側から「示談にしてほしい」と連絡があったが連絡が途絶え、しばらくして、弟のほうが「自分も暴行された」と主張して店主を逆に告訴した。 店主は「映像が残っているのに警察は逆告訴を受理し、私を傷害容疑で検察に送致した。被害者の私に『もっと穏便にできなかったのか』と言われ、ぼうぜんとした」と語った。 番組のヤン・ジヨル弁護士は「映像では、カフェ店主が事態を悪化させないよう冷静に対応していた。自己防衛の範囲内だ」との見解を示し、「複数人が絡む事件では、警察が形式的に双方暴行として処理することが多い。この件も機械的に処理された可能性がある」と指摘した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News

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