山形市内で少女が連れ去られ、その後遺体で見つかった事件で、逮捕された男がきょう、少女を誘拐した罪と少女の自殺を手助けした罪で起訴されました。 男は自殺願望のあった少女に、一緒に自殺をする意思がある旨を話していたということです。 未成年者誘拐と自殺ほう助の罪で起訴されたのは、福島市の無職、岸波弘樹 被告(36)です。 岸波被告は去年8月17日、SNSで知り合っていた自殺願望のあった10代の少女に「一緒に自殺する意思がある」などと伝え、去年9月2日、少女を山形市内から上山市まで自身の車で誘拐したとされています。 その後、少女が自殺できるようテントや練炭を準備するなどして、自殺を手助けしたとされています。 少女は連れ去られてから3週間後に、上山市下生居の山間部に設営されたテントの中で遺体で発見されていて、近くには使用済みの練炭が残されていました。 現場の状況から少女の一酸化炭素中毒で死亡したとみられています。 警察は岸波被告の認否について、捜査に支障があるとして明らかにしていませんが、警察の取り調べには応じていたということです。 岸波被告は、福島県喜多方市で男性2人の自殺を手助けした罪などでも逮捕・起訴されていて、検察と警察が今回の事件についても、詳しいいきさつなどを調べています。