朝日新聞阪神支局に「令和赤報隊」名の文書 会社員を脅迫罪で起訴

朝日新聞阪神支局(兵庫県西宮市)に阪神支局襲撃事件の犯行声明を引用した文書を送るなどしたとして、神戸地検は24日、静岡県富士市の会社員武藤和宏容疑者(38)を脅迫と威力業務妨害の罪で起訴した。 起訴状などによると、武藤容疑者は「令和赤報隊代表」を名乗って5月3日に富士市内で、1987年に起きた阪神支局襲撃事件の犯行声明を引用した文書、被害者である記者2人の写真やおもちゃの銃を段ボール箱に入れて阪神支局に発送。開封した社員らを脅迫し、警戒強化などで業務を妨害したとされる。 阪神支局では87年5月3日、目出し帽姿の男が侵入して散弾銃を発砲。小尻知博記者(当時29)が死亡し、犬飼兵衛記者(当時42、2018年死去)が重傷を負った。「赤報隊」を名乗る犯行声明文には「すべての朝日社員に死刑を言いわたす」と記されていた。事件は未解決のまま2002年に時効を迎えた。 武藤容疑者は今月3日に兵庫県警に逮捕されていた。県警は、阪神支局襲撃事件とは無関係とみている。(根本快)

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