女児の下着を盗撮し、画像や動画をSNS上のグループに投稿し共有したなどとして、愛知県警は24日、名古屋市立小学校の教員の男(42)=同市天白区=、横浜市立小学校の教員の男(37)=同市戸塚区=を性的姿態撮影等処罰法違反の疑いで逮捕したと発表した。いずれも容疑を認めている。グループは複数の教員がメンバーとして参加していたという。 少年課によると、2人の逮捕容疑は昨年9月~今年2月、それぞれ女児のショートパンツの中の下着を盗撮し、SNSのグループチャットに、名古屋市の男は画像1点を、横浜市の男は動画1点を投稿し、共有したというもの。女児はいずれも13歳未満で、名古屋市の男は愛知県内の施設で、横浜市の男は神奈川県内の施設で盗撮した疑いが持たれている。 県警の調べに名古屋市の男は「間違いありません」、横浜市の男は「女子児童の下着姿を撮影し、グループの人に送ったことは確かなことです」と供述しているという。 グループは小中学校の教員らで構成されていたとみられ、名古屋市の男が管理していた。県警は女児の性的な画像を好む教員らがSNSで集まっていたとみている。 県警は、名古屋市熱田区の駅のホーム上で当時15歳の女性のリュックに体液を付着させたとして、名古屋市立小学校の30代の教員の男を器物損壊容疑で3月に逮捕しており、その後の捜査でこの教員らが入るグループの存在が判明した。 グループチャットには約70点の動画や画像が確認された。女子児童が着替えをする様子やスカート内を盗撮したとみられる画像や動画のほか、児童の顔写真を使った「性的ディープフェイク」とみられる画像も含まれていた。メンバーの勤務先かは不明だが、学校とみられる場所で撮影されたものもあったという。県警は投稿された画像や動画の分析を行うとともに、グループの実態解明を進める。(野口駿、堀内未希)