病院や介護施設の送迎車に「ずさんな運転」のクルマが目立つ! 死亡事故まで発生したいま「緑ナンバー化」が必要か?

2025年6月3日午後、埼玉県越谷市の交差点で優先道路を走行し、青信号を確認して交差点を通過しようとしたトラックが、横から出てきた病院の患者送迎車と衝突する事故が発生し、送迎車は道路脇の用水路に転落。乗っていた70歳代の患者が死亡した。 報道によると、送迎車運転手は「トラックを確認していたものの、優先道路に入ることができる(トラックの前に入れる)と判断した」と話しているとのこともあり、警察は当該運転手を逮捕している。 筆者も過去に病院送迎車との事故を経験している。かなり道幅の狭い道路を歩いていると後方から、ライトバンタイプの病院の送迎車がやってきて、筆者を避けることもなくそのまま接触して走り去ろうとしたので、声をかけて停車させ警察に通報した。運転していた女性(病院職員)はそんなところを歩いているほうがおかしいとも取れる発言をする始末で、お話にもならないレベル。 この女性の上司らしき男性もやってきたが、筆者に謝罪することもなくガン無視を決め込んだ。軽く接触した程度なのでケガはしていないが、走り去ろうとしたので悪質と判断し警察に通報したこともあり、そのあと警察官から事情聴取を受け、現場を離れた。 それにしても、病院や介護施設の送迎車の運転は総じて荒い傾向にある。周囲のクルマはもちろん、歩行者への配慮も著しく欠けている。送迎車両の多くも満身創痍といった感じで、傷やへこみだらけの車両も目立つ。 このような送迎車(飲食店や宿泊施設などのケースもある)が、かねがね白ナンバー(自家用登録)で運行されていることを不思議に思っていたので調べてみると、当該施設と利用者の自宅、あるいは当該施設と最寄り駅間などで、利用者のみを無料で送迎する場合には、道路運送車両法の対象外であり自家用車で運行しても構わないとのことであった(運行条件などによりさらに細かく、できる・できないの判断が個々でわかれている)。

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