水上恒司、安田顕の“顔の皺”に憧れ「スクリーンに出た時に人生を感じさせるような顔になりたい」

俳優の安田顕と水上恒司が、6月25日に都内で開催された「連続ドラマW 怪物」完成報告会に登場。本作での役作りをはじめとした、熱い思いなどを語った。 ■安田顕、水上恒司と初共演で意気投合「(水上は)好青年」 韓国発のサスペンスドラマをWOWOWがリメイクし、7月6日(日)より放送が始まる「連続ドラマW 怪物」(毎週日曜夜10:00-11:00、WOWOW)。その完成報告会が6月25日に都内スタジオで実施され、W主演を務めた安田と水上が登壇。今回の完成報告会は、LINE VOOMでも生配信が行われた。 手を振りながら笑顔でステージに登壇した安田と水上。妹の失踪事件で容疑者として逮捕された過去を持つ警察官・富樫浩之を演じた安田は「ちょっと緊張しているのか、司会の方に言われる前にライブ配信用のカメラに手を振ってしまい…。先走ってしまいました」と照れ笑い。富樫を一連の殺人犯と疑うキャリア警察官・八代真人を演じた水上は、そんなプチハプニングにかぶせるかのように「会見の冒頭からちょっとだけ不穏な空気が…。今日は『怪物』のように何が起こるかわかりませんよ!?」と予告した。 安田は日本版リメイクである本作をカバーソングに例えて「ヒットしたからとりあえずカバーするものと、その曲が大好きだから新たな解釈を入れてカバーするものとでは違う。本作はもちろん後者。WOWOWさんがリスペクトを持ってリメイクするということで、挑戦しがいもあり、本当に嬉しかったです」とコメント。水上は「これまで演じてきたキャラクターとの差別化を図るべく、今までやって来たことをなぞらないよう意識して自分の中で厳しいルールを決めました」と報告した。 また、安田は韓国版原作者であるキム・スジン氏が来日して撮影現場を見学したことを明かし「その際に韓国版の脚本をくださいまして、手書きのハングル文字で『富樫の孤独を満たしてください』と書いてくださいました。それに対するアプローチが自分にとっての役作りだったのかもしれません」と回想。 そんな中、水上が「安田さんはよく人のセリフを忘れて飛ばす…」などと暴露すると、安田は「これ生配信だよ!?」と慌てながら、初共演となる水上の印象を「好青年。ちゃんと礼節を持って接してくれる人で、決して生配信で僕が人のセリフを飛ばしたなんて言わない人!」と一言。しかし水上は「忘れたとは言わせませんよ!?」と追及する姿勢を崩さず、会場内笑いに包まれた。 かくいう水上は、初共演の安田をリスペクトしており「僕は顔に早く皺とかが出来て、バーンとスクリーンに出た時に人生を感じさせるような顔になりたい。安田さんの皺というものが富樫の不気味さや悲しみにも繋がる。僕もそんな人生を感じさせる役者になりたい。それを見事に体現されている大先輩」とその魅力を熱弁。本作での安田の不敵な笑みに触れて「安田さんが富樫として見せた笑いは、このドラマの撮影後に撮ったとある作品で自分の演技に取り入れさせていただきました。その笑顔、いただき!と思った」と打ち明けた。 一方、そんな後輩・水上について安田は「僕の事を凄く好いてくれて、空き時間の僕の行動を全て観察していた」と報告。撮影現場の安田は考え事をしながらグルグルと同じところを歩き回るという癖があるそうで、これを水上は「安田さんが徘徊している」と表現して「空き時間の間ずっと歩き回っている人を見たことがなかったので、何をしてるのかと。それに関しては観察していたというか…おのずと目に入ってきた」と笑わせながら「偉人や発明家たちは散歩中にアイデが湧いてくると言いますから、そういうことなのかなあ」と安田の徘徊の理由を解釈していた。 ■安田顕「1話2話が注目ポイントで、そこまで観たら止まらないです!」 また、タイトルにちなんで「自分の中にある怪物のような一面は?」との質問が。これに安田が「役者とは喜怒哀楽をお客様に届けるのが一つの仕事だけれど、普段の生活の中では社会のルールにおいて、自分の感情をきちんとコントロールしなければいけない。でもその中で反発として出て来てしまうものがある。そこが怪物を産むのではないか?人間である限り、皆さんの心の中に必ずあるもの。それを抑えるのか、出てしまうのか。それは出会いであり、ボタンの掛け違いで変わる」と回答を口にすると、水上は「以下同文です!」と意見に共鳴。 最後に、イベントの中で本作の第1話と第2話の先行配信が予告された。安田は本作の放送・配信開始に向けて「是非ともご覧になっていただきたい!1話2話が注目ポイントで、そこまで観たら止まらないです!」と推しながら、「ただ我々が懸念してるのは、続きが気になってWOWOWに加入するのではなく、韓国版を観てしまうこと。そこは避けたいので、ご加入の程宜しくお願いいたします」とコメント。 水上も「僕ら2人の出演シーンは多いですが、本作は毎話主人公が変わっているのではないかと思うくらい、色々な登場人物の感情の揺れ動きや不穏さ、怪しさが感じられる作品です。WOWOWへのご加入、宜しくお願いします!」と呼び掛けた。 ■「連続ドラマW 怪物」 ストーリー 羽多野町に住む女子大生の富樫琴音(糸瀬七葉)が、自宅の庭に指の第1関節だけ残して失踪するという事件が発生。その事件は未解決のまま25年が過ぎる。 琴音の双子の兄である富樫浩之(安田)は警察官になり、羽多野署生活安全課に勤務している。そこにキャリア警察官の八代真人(水上)が異動してくる。気の合わない2人だが、課長の森平(光石研)の命令でペアを組むことに。そして、パトロール中に通報を受け認知症の老人の捜索へ行く。

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