特殊詐欺に使う電話回線を詐欺グループに提供したとして、警視庁戸塚署は27日までに、電子計算機使用詐欺ほう助の疑いで、千葉県富里市七栄のとび職、板倉裕也容疑者(33)を逮捕した。 「金欲しさにやった」と容疑を認めている。 同署によると、板倉容疑者は詐欺グループに約500の電話回線を提供し、これらを利用した特殊詐欺の被害総額は26都道府県で約4億6000万円に上るという。同容疑者は闇バイトに応募したといい、同署は指示役の特定を進める。 逮捕容疑は昨年4月下旬、東京都新宿区内の70代女性が計約1800万円をだまし取られた還付金詐欺事件を巡り、この事件で利用されると知りながら詐欺グループにIP電話の回線を提供した疑い。