東京都新宿区のタワーマンション敷地内で昨年5月、住人の平沢俊乃さん=当時(25)=が刺殺された事件で、殺人罪などに問われた配送業和久井学被告(52)の裁判員裁判の初公判が4日、東京地裁(伊藤ゆう子裁判長)であり、和久井被告は起訴内容を認めた。 警視庁新宿署などによると、和久井被告は平沢さんがかつて経営していたガールズバーの客だったが、2022年5月に平沢さんへのストーカー行為で逮捕されていた。 和久井被告は「結婚を前提に金を貸していた」「1800万円使った」などと供述したが、2人が交際していた形跡はなかったという。 起訴状によると、和久井被告は昨年5月8日、果物ナイフ2本で平沢さんの胸や腹を複数回刺すなどし、外傷性ショックで死亡させたとされる。