河井案里氏 ウグイス嬢の報酬巡る実態暴露 上限1.5万も「広島だと5万」「東京だと…」

元参院議員で、公選法違反の罪で有罪判決を受けた河井案里氏(51)が、3日配信のYouTube動画「ReHacQ―リハック―」に出演し、選挙戦のウグイス嬢を巡る実態を暴露した。 広島県議を4期務め、19年の参院選で国政に初挑戦し、初当選を果たした。しかし、20年6月に公選法違反の容疑で、夫で元法相の河井克行氏とともに逮捕。21年に懲役1年4カ月の執行猶予付き判決を受けた。現在も猶予期間が「まだ明けていない」といい、公民権も停止中。 河井氏は19年、ウグイス嬢に法定上限を超える報酬を支払った疑いを週刊文春に報じられた。本来は日給1万5000円までと決められているが、「私はそれを知らなくて、陣営がそれを超過して支出していたというのが(週刊)文春に載ったんです。それが10月末だったかな」。河井氏の著書によると、ウグイス嬢1人に日給で3万円ほど支払っていたという。 さらに驚くべき実態を口にした。「ウグイス嬢の報酬は実は日本全国どこでも、1万5000円でやっているところはないんです」。さらに「だいたい広島だと5万円なんですって」「東京だと10万くらい出しているところもあると聞きました」と、法定上限を大きく超える報酬が支払われていると話した。 ウグイス嬢の過酷労働についても触れた。「まずウグイス嬢って凄く大変なんですよ。だいたい選挙って、マイクが使えるのが、朝8時から夜8時。実際、候補者は朝5時くらいから街頭に立って、駅の前に立ったり道端に立って、手を振ったりしている。それもウグイス嬢が3時半とかに来て一緒に出発して」。夜明け前から動き出し、候補者と行動をともにするという。 河井氏によると、シフトは「だいたい3交代」といい、「交代しながらやるけど、最後は10時くらいになりますね。そうすると、そんなにハードワークなのにハードワークなのに日給1万5000円じゃやってられないよと。それでみんな1万5000円じゃ受けませんということになっているので、それでみんな出しているんです」とした。 上限を超える報酬を支払えるからくりも明かした。「事務所の中で、候補者の選挙ビラって、選挙期間中に配れるビラがあるんですけど、そういうのを折ったりしている報酬に、付け替えるんですよ。別の費目に付け替えたり、いろんなやり方が地域、地域であるみたいですけど」。事実であるとしたら、民間企業ではありえないずさんな実態。「とにかく細工をしないことにはみんなやられてしまうので、領収書に細工しないとやられちゃうので、いろんなやり方が編み出されていると聞きました」とした。 「実態が違っていても費目さえ合っていればいいので、費目の付け替えが行われている」と河井氏。聞き手の高橋弘樹プロデューサーに「案里さんは?」と問われると、「やらなかった」と答えた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加