元参院議員で、公選法違反の罪で有罪判決を受けた河井案里氏(51)が、3日配信のYouTube動画「ReHacQ―リハック―」に出演し、夫で元法相の河井克行氏(62)との結婚について語った。 広島県議を4期務めた後、19年の参院選で国政に初挑戦し、初当選を果たした。しかし、20年6月に公選法違反の容疑で、克行氏とともに逮捕。21年に懲役1年4カ月の執行猶予付き判決を受けた。現在も猶予期間が「まだ明けていない」といい、公民権も停止中。 河井氏は東京での会社員時代、会社の上司の紹介で克行氏と知り合ったという。「半分お見合いみたいな形ではありましたけど」といい、「(克行氏が)落選してあいさつに来て、“河井君、そろそろ結婚しないと君は次も危ないよ”って話になって。“うちの会社に、ちょっとおもしろいのがいるから呼ぶね”って、呼ばれたのが私だった」と説明した。 2人は01年に挙式したが、克行氏は衆院選に落選した後で、議員浪人中だった。「彼を国会に戻すという至上命題を受けて結婚したんです」と打ち明けた。 夫婦生活については「ずっと仲良かった。悪くはなかったですけど、あんまりそんなに深い夫婦じゃなかったかもしれない」と振り返った。「今から思えば。常に政治とか選挙とか後援会というのが、常に私たちの間にあるんですよね」。克行氏は気性が荒くなる時があったといい、河井氏が実家に帰ったことも数知れず。それでも、「今で言えばモラハラみたいなことを言われていた時も、別れられないですよ」と告白。「私は政治家じゃなかったですけど、後援会がいるので、後援会のために頑張らなきゃいけないんですよ。結婚生活も選挙の一環というか、不純物の混じった夫婦関係という感じだった」と、特殊な事情を打ち明けた。 夫婦ともに有罪判決を受けた。河井氏は「今はまったくすべてを失ってしまって、広島という地元もないし、政治の仕事もないですし。何もなくなってしまったんですけど、残ったのが、私にとっては主人だったということになります」と話していた。