【浜松 ガールズバー2人刺殺】未明の凶行、なぜ 店長友人「いい人だったのに…」

老舗料亭などが並び、夜中でも行き交う人々でにぎわう浜松市中心部の繁華街を、凶行が襲った。6日未明に発生した女性2人刺殺事件。現場周辺は不安が広がり、被害者の女性店長らを知る友人らは「気さくないい人だったのになぜ」と声をそろえた。 現場となったガールズバー。一夜明けても規制線が張られ、周囲に物々しい雰囲気が漂った。出入り口の段差には血痕が残り、事件の凄惨(せいさん)さを物語った。防犯カメラには当時の状況が克明に記録され、警察官や救急隊員が慌ただしく出入りする緊迫した様子が映っていた。「現場の人垣の間から路上に血が見えた」。近くの飲食店の男性店長(45)はそう振り返る。近所に住む40代男性は「パトカーや救急車の音がうるさく、何事なのかと思った」と声をひそめた。 関係者によると、死亡した店長の女性(27)は2人目の子どもが生まれたばかりだったという。飲食業を営む50代の男性は「まだ子どもが小さいのにかわいそう。近くの店によく食べに来ていた」と思い起こした。「身近な人でただただ残念な気持ち」と話すのは現場近くで美容サロンを経営する40代男性。店長の女性とは4年ほど前から親交があったといい、「本当に明るくていい子で、トラブルなんて思い当たる節もない」と肩を落とした。 逮捕された男(41)は近隣との交流がほとんどなかった。近くの住民からは「名前も聞いたことがない」「事件に関わる人が(近所に)いたことに驚いている」といった反応が聞かれた。

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