【AFP=時事】エクアドル政府は20日、同国最大の犯罪組織「ロス・チョネロス」のリーダーで、麻薬王と呼ばれているホセ・アドルフォ・マシアスビジャマール(通称フィト)容疑者の身柄を米国に引き渡した。同容疑者は昨年1月に厳重警戒の刑務所から脱獄したが、6月に再逮捕されていた。 4月に米国検察からコカイン密売、共謀、銃所持などの容疑で起訴されたマシアスビジャマール容疑者を乗せた飛行機は、フライトレーダーの追跡サイトによると、同日夜に米ニューヨーク州に着陸した。 米司法省が同日提出した書簡によると、マシアスビジャマール容疑者は21日に「この事件の追加起訴状に関する罪状認否」のために、連邦裁判所に出廷する予定となっている。 マシアスビジャマール容疑者は6月25日、西部の漁港マンタにある豪邸の床タイルの下にある地下壕(ごう)で発見された。エクアドルのダニエル・ノボア大統領は引き渡しを宣言し、「早ければ早いほど良い」と述べていた。【翻訳編集】 AFPBB News