中国人観客を殴って重傷負わせた疑い、男を逮捕 サッカーACLEで

サッカー「アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)」の観戦中に観客を暴行して大けがを負わせたとして、神奈川県警は9日、埼玉県川口市の土木業、久保田淳容疑者(53)を傷害容疑で逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。ユーチューブで事件当時の様子を撮影した動画が公開され、容疑者を特定する一助になったという。 中原署によると、逮捕容疑は3月12日午後8時半ごろ、等々力陸上競技場(川崎市中原区)で行われていた、ACLEの川崎フロンターレ対上海申花(中国)戦の試合中、上海申花側の応援席にいた中国人の会社員男性(41)の顔をこぶしで殴るなどの暴行を加え、鼻の骨が折れるなど約6週間のけがを負わせたというもの。 署によると、事件の直前、男性が川崎フロンターレの得点に拍手をしたことをめぐって周囲の観客ともめていたところ、久保田容疑者が現れ、突然男性に暴行を加えたという。その後、現場から逃走していた。 この際の様子を撮影した人がユーチューブで動画を公開すると、当時現場にいた人などから「別のサッカーの試合でもトラブルを起こしていた男に似ている」などと、久保田容疑者の関与を指摘する情報が県警に複数寄せられた。署は、周辺の防犯カメラの捜査などから容疑者を特定したという。(奥田薫子)

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