【ソウル聯合ニュース】昨年12月の韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領による「非常戒厳」宣言を巡る尹氏の逮捕状発付の是非を判断する令状審査が9日夜、終了した。ソウル中央地裁で開かれた審査は午後2時20分ごろから午後9時ごろまで続いた。審査に出席した尹氏は4か月前まで収容されていたソウル拘置所(京畿道義王市)に移動し、結果を待つ。 非常戒厳宣言について政府から独立して捜査する特別検察官が逮捕状を請求した5件の容疑を巡り、特別検察官側と尹氏側が激しく対立したとみられる。 特別検察官側は検事10人を投入し、尹氏側は弁護人7人が尹氏と共に出席した。争点が多いため裁判所の判断にも時間がかかるとみられる。結果が出るのは10日未明になりそうだ。 地裁が逮捕状を発付すれば、尹氏は再び拘置所に収監される。尹氏は内乱首謀などの容疑で1月19日に逮捕されたが、身柄の拘束は不当とする尹氏側の主張を地裁が認め、3月8日に釈放された。