フジテレビの親会社が旧村上ファンドに対抗する事実上の買収防衛策を発表。20年前の因縁の両社が再び対決です。 フジHD 清水社長 「当社子会社を支配下に置こうとしている」 「切迫したリスクになりつつある」 フジテレビの親会社がきょう示した危機感。フジの株式を買い集める、ある相手を名指しで批判しました。それは物言う株主として知られる、村上世彰氏です。 村上氏といえば、20年前。 村上ファンド 村上世彰 代表 [当時](2006年6月) 「皆さん多分ね、僕のことがすごい嫌いになったのは、むちゃくちゃ儲けたからだ。多分、むちゃくちゃ儲けた。これ何が悪いんだろう、儲けることが。僕にはよく分からない」 2005年、堀江貴文氏率いるライブドアは、当時フジテレビの親会社だったニッポン放送株を大量に買い付けます。 村上ファンドの代表だった村上氏は、インサイダー情報を入手して株を売買したとして、逮捕されました。逮捕直前の会見では… 村上ファンド 村上世彰 代表 [当時](2006年6月) 「そら行け、やれ行け、ニッポン放送株だと聞いちゃったでしょと(検察に聞かれた)。聞いちゃったと言えば、聞いちゃった」 村上氏は、2011年に有罪が確定。金融の表舞台からは姿を消しました。 しかし、村上氏は長女の野村絢氏とともに一連の問題で揺れるフジテレビの前に再び姿を現したのです。 「株式を今後も大量に買い増し、当社33.3%を取得する可能性があると示唆された」 これに対抗する形で、フジ側は事実上の買収防衛策を発表。20%以上の株式を取得するなどの場合には、他の株主に新株の予約権を無償で割り当てるとしました。