尖閣沖「中国漁船衝突事件」があらわにしたもの…終焉を迎えた「歪な日中関係」

2000年代前半、日中間の政治と経済は切り離されて考えられていた。しかし、中国の驚異的な経済的発展に伴い、その影響は政治・軍事にまで着実に手を伸ばしていくことになる。 2000年代前半まで、日中関係は国家間政治と民間の経済活動はイコールで結ばれないという理解のもとに繁栄していた。しかし中国研究者であり「月間中国ニュース」編集長の中川コージ氏は中国の経済発展により、日本は中国の経済の優位性がもたらす政治的・軍事的な影響力の強大さを突き付けられることとなる、と語る。その深刻な実情を『日本が勝つための経済安全保障――エコノミック・インテリジェンス』より紹介する。

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