狭い二重まぶた、吊り目、その目にかかる黒い前髪、白いマスクをつけていて、白Tシャツと黒ズボンを着用、女性の背後に密着すると、頭一つ分 背が高い… 熊本県警が公開した4枚の似顔絵は、警察官が被害者の話を基に描いた「似顔絵」です。 これらの「似顔絵」がきっかけで、20代の男が『痴漢』の疑いで逮捕されました。 7月7日の朝、JR豊肥線の列車内で10代の女子生徒が尻を触られるなどの被害に遭い、警察に被害届を提出しました。2日後にも別の女子生徒2人から同様の被害届があり、警察は生徒たちの証言を基に、似顔絵を描いて捜査していました。 警察官が列車内で張り込みを続ける中、7月14日、女子生徒たちの証言と顔や服装が似ている男を見つけました。 朝のJR豊肥線は、通勤・通学客で満員となる時間帯。 スーツや制服姿の乗客たちの中で、「白Tシャツ姿の男」が「手ぶら」で乗車しているのを不審に思い、警察官が声をかけたということです。 任意で話を聞いた結果、容疑が固まったとして翌日に逮捕しました。 不同意わいせつの疑いで逮捕された大津町室の派遣社員、渡邊順太容疑者(27)は、警察の調べに対し「性的欲求を満たす目的で尻は触ったが、他は触っていない」と容疑を一部否認する一方、「同様の行為を何回もやっている」と話しているということです。 警察の担当者は、逮捕された渡邊容疑者を見て「特徴が捉えてある似顔絵だった」と振り返ります。 そして「生徒たちは恐怖心がある中で、よく顔を覚えてくれていた。思い出したくないことだろうけれども、捜査に協力してくれて助かった」とも話しています。 【関連記事】ニュースで見かける「似顔絵」どうやって描いている? ▼「美ではなく犯人を追うもの」捜査用の似顔絵を学べ!イラストが上手い=犯人に迫るとは限らない 捜査上の利点も