被害者の証言を基に作られた似顔絵が容疑者の逮捕につながりました。 JR豊肥線の列車内で女子生徒の尻を触るなどのわいせつな行為をした疑いで派遣社員の男が15日逮捕されました。 男は、調べに対し容疑を一部否認している一方で、「わいせつな行為を列車内で何度も行った」とも供述しています。 【中原 理菜 キャスター】 「こちらが被害者それぞれの証言に基づく似顔絵です。この似顔絵の共通点が多かったことから容疑者逮捕につながったということです」 不同意わいせつの疑いで逮捕されたのは、菊池郡大津町室の派遣社員 渡邊 順太 容疑者(27)です。 警察によりますと、渡邊容疑者は7月7日午前7時半ごろ、JR豊肥線の列車内で、県内に住む10代の女子生徒の後ろから尻を触るなどのわいせつな行為をした疑いが持たれています。 逮捕の決め手となったのがこちらの似顔絵です。 今回の被害者を含め被害に遭った複数の女子生徒の証言を基に作られたものですが、どれも顔つきが似ているのが分かります。 これらの似顔絵を参考に駅で張り込み捜査をしていたところ、14日、この絵に似た渡邊 容疑者がホームをうろついたり、列車に乗ったり、降りたりするなどの不審な行動をしたため、警察官が職務質問。 その後の調べで容疑が固まったとして15日逮捕しました。 渡邊 容疑者は調べに対し、「わいせつ目的で混み合う朝の時間帯に列車に乗った。尻は触ったが、それ以外は触っていない」と容疑を一部、否認しています。 その一方で、「わいせつな行為を列車内で何度も行った」とも供述しているということです。 これまでの調べで7月9日にも豊肥線の列車内で別の女子生徒2人が同じような被害に遭っていて、警察は渡邊 容疑者による犯行とみて余罪についても慎重に調べを進めています。