袴田巌さん、国民年金を申請 再審無罪で特例法活用

1966年の静岡県一家4人殺害事件で再審無罪が確定した袴田巌さん(89)の成年後見人の弁護士が、国民年金を受給するための申請手続きを厚生労働省にしたことが15日、関係者への取材で分かった。長年拘束されていた袴田さんは保険料を支払えず、無年金の状態。再審無罪となった元死刑囚が対象の特例法を活用し、厚労省が算出した保険料を支払った後、年金を受け取る。 関係者によると、袴田さんは30歳で逮捕されるまで保険料を納付していたが、拘束中は納められずにいた。死刑確定から60歳までの約15年分の保険料を一括納付する予定。未納分の保険料は静岡地裁が交付した刑事補償金の一部を充てるという。

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