ミャンマー拠点詐欺「かけ子」勧誘役、男を再逮捕 詐取額応じ報酬か

ミャンマーを舞台にした国際的な詐欺事件で、愛知県警は16日、無職丸杉龍実容疑者(31)=住居不定=を詐欺の疑いで再逮捕し、発表した。丸杉容疑者は「かけ子」の勧誘などをする「リクルーター」を担っていたとみられ、かけ子の紹介1人につき約100万~200万円が入る「紹介料」と、かけ子が詐取した金額に応じた「歩合制」の2種類の報酬を得ていたという。県警は、認否を明らかにしていない。 県警によると、取り調べやスマートフォンの解析などから、容疑者がこうした報酬の取り決めのもと、犯罪組織からかけ子の紹介依頼を受けていたと判明。金に困って違法な仕事をするうち、昨秋ごろからかけ子の勧誘を始めたという。航空券手配などの役割もしていたとされる。 再逮捕容疑は、仲間と共謀し、1月18日、横浜市旭区の会社員男性(32)に警察官などを装って「資金洗浄の容疑がかかっており、資産を照合する」などとミャンマーからうその電話をかけ、現金435万円を振り込ませたというもので、逮捕は3回目。現地でかけ子をしていたのは、2月に保護され、帰国した名古屋市の高校生の少年(16)=詐欺の非行内容で家裁送致=や、石川翔紀(32)、谷地智成(22)の両被告=ともに詐欺罪で起訴=らで、丸杉容疑者は少年らをかけ子に勧誘し、詐取額に応じて報酬を得ていたという。(高橋俊成)

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