2024年10月、兵庫県尼崎市内の金融機関で、不正な方法で入手したキャッシュカードを使って、現金約200万円を引き出して盗んだとして、兵庫県の無職の男が逮捕されました。 窃盗の疑いで逮捕されたのは、兵庫県豊岡市に住む無職の竹下智也容疑者(38)です。 竹下容疑者は、何者かと共謀し、2024年10月、兵庫県尼崎市内の金融機関で、不正に入手したキャッシュカードを使用して、金融機関のATMから、現金約200万円を引き出して盗んだ疑いが持たれています。 警察によりますと、2024年10月1日、厚別区に住む60代女性の自宅に、厚別区役所の職員を名乗る男から「過払いの保険料の返金があります」「手続きをするので、ATMに行って、着いたら携帯電話に連絡してください」などと電話がありました。 この話を信じた女性は、その後、近所にある商業施設の銀行のATMを訪れ、指定された携帯電話に連絡しました。 すると、今度は、金融機関の職員を名乗る男が電話口に出て、女性にATMを操作するよう指示したということです。 手続き後、女性が受け取った控えには「振り込み手数料」が記載されていたため不審に思い、その日の午後6時ごろ、警察に相談したところ、騙されていたことがわかりました。 警察が、女性が振り込んだ口座を捜査したところ、竹下容疑者が浮上。 防犯カメラの映像などから、さらに裏付け捜査を進め、事件から約9ヶ月後の7月16日、竹下容疑者を逮捕しました。 警察の取り調べに対し、竹下容疑者は「やりすぎて覚えていない部分もあるけど、私がやった」と容疑を認めているということです。 竹下容疑者は、2024年10月から複数の詐欺事件に関与したとして、埼玉県ですでに逮捕されていました。 警察は、特殊詐欺グループによる組織的な犯行とみて、共犯者や余罪について調べをすすめています。