取引先の男性を3カ月にわたり監禁し、熱湯をかけて大けがをさせたなどとして、警視庁捜査1課が東京都板橋区清水町、内装業、大城優斗容疑者(24)ら男性7人を逮捕監禁致傷容疑で逮捕したことが捜査関係者への取材で判明した。 大城容疑者は元請け業者から下請けした内装工事で施工不良を指摘され、報酬が支払われないことに激高し、元請けの担当者を監禁したとされる。ホテルやトランクルーム、民泊施設など十数カ所を転々としながら暴行したといい、被害男性は保護された際、栄養失調の状態だった。 他に逮捕されたのは、いずれも職業不詳の大城海人(かいと)(25)▽本谷拓磨(24)▽豊友大(とよゆうだい)(24)=いずれも板橋区▽柏原拓実(24)▽長谷川翔(24)=いずれも北区▽鈴木斗樹也(ときや)(25)=豊島区=の6容疑者。警視庁は、他にも事件に関与した人物がいるとみて行方を追っている。 捜査関係者によると、逮捕容疑は共謀して、1月29日午前1時ごろ、豊島区内の路上で乗用車に無理やり30代男性を押し込み、手錠を掛けるなどして監禁。4月30日までの間、都内やその周辺で、金づちのようなもので体をたたき、熱湯を腕や足、背中にかけるなどの暴行を継続的に加え、胸や腰、腕などの骨を折ったり、全身の広い範囲にやけどをさせたりして全治6カ月の重傷を負わせたとしている。 捜査関係者によると、優斗容疑者が施工した内装のクロス張りなどに不備があるとして、施主側から元請けにクレームが入っていた。被害男性は、作業をやり直した後に報酬を支払うと伝えていたという。警視庁は優斗容疑者が報酬の支払いを巡って、一方的に恨みを募らせたとみて経緯を調べる。【菅健吾、朝比奈由佳、松本ゆう雅】