◇サムスントップの無罪確定 経営権継承の不正疑惑 大法院(最高裁)は17日、経営権継承を目的にサムスングループ傘下企業の不当な合併を指示・承認したとして資本市場法違反などの罪に問われた同グループ経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子会長を無罪とした一審、二審の判決を支持する決定を下した。これにより李氏の無罪が確定した。朴槿恵(パク・クネ)政権下の2016年に明るみになった国政介入事件から数えれば約10年続いた李氏の司法リスクが解消し、今後グループの危機打開にまい進するものとみられる。 ◇韓国軍が定例の独島防衛訓練実施 李在明政権で初 韓国軍当局は17日、李在明(イ・ジェミョン)政権では初となる独島防衛訓練「東海領土守護訓練」を実施した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)前政権と同様に非公開で行われたこの日の訓練には海軍と海洋警察の艦艇が参加し、空軍と海軍の航空戦力は参加しなかった。海兵隊による独島上陸訓練も実施されなかった。軍当局は独島防衛訓練を独島付近で毎年2回実施しており、次回の訓練は年末ごろに行われる見通しだ。 ◇中部で大雨続く 忠清道で50~100ミリ予想 16日夜に記録的な大雨が降った中部・忠清道で、17日夜も集中豪雨が予想される。気象庁によると、17日午前11時の時点で大雨警報・注意報が発令されている地域を中心に各地で1時間に20~60ミリの雨が降っている。この日予想される雨量は忠清道で50~100ミリ、首都圏・江原道の内陸と山間部・全北特別自治道で30~100ミリ、釜山・蔚山・慶尚南道・大邱・慶尚北道・済州島の山間部で30~80ミリ、光州・全羅南道で20~80ミリ、黄海5島・江原道の東海岸・済州島(山間部を除く)で5~40ミリ、鬱陵島と独島で5~20ミリとなっている。 ◇尹前大統領 内乱事件の公判をまたも欠席 尹錫悦前大統領がソウル中央地裁で開かれた内乱事件を巡る公判を欠席した。尹氏が公判を欠席するのは2度目に逮捕された10日に続き2回連続。尹氏の弁護士は公判で、内乱事件を政府から独立して捜査する特別検察官チームが違法な捜査で被告を逮捕し、意味のない連行を試みるなど被告の権利を甚だしく侵害していると主張し、尹氏は健康状態の悪化で裁判に出席するのは難しいと説明した。これに対し、特別検察官側は「被告は防御権行使のため、公判に出席する権利と義務を持つ」とし、裁判所に対し連行のため令状を発付するよう要請した。 ◇李大統領 改憲の必要性強調「憲法を整備する時期」 李在明大統領は憲法記念日の「制憲節」を迎え、フェイスブックに「国民の代表である国会が『国民中心の改憲』に乗り出すことを期待する」と書き込んだ。李大統領は「季節が変わると服を着替えるように、憲法も変化した現実に合わせて新しく整備する時期」との考えを示した。改憲について李大統領が言及したのは就任後初めて。 ◇梨泰院雑踏事故 検察・警察含む調査団編成へ 李在明大統領は16日、2022年10月に日本人2人を含む159人が死亡したソウル・梨泰院の雑踏事故の犠牲者遺族に旧大統領府の青瓦台で会い、検察と警察が参加する真相究明調査団を編成すると約束した。大統領室の姜由楨(カン・ユジョン)報道官が17日の記者会見で伝えた。李大統領は、昨年発足した事故特別調査委員会には捜査権が与えられていないとして、必要であれば調査団には強制調査権を与える考えを示したという。