特殊詐欺でだまし取った金を持ち逃げした出し子役を車で連れ去り、顔を殴るなどの暴行を加えてけがをさせたとして、特殊詐欺グループの指示役の男が逮捕されました。男は事件当時、保釈中でした。 逮捕監禁と傷害の疑いで逮捕されたのは、特殊詐欺グループの指示役で職業不詳の森拓実容疑者(27)です。 森容疑者は、去年11月、実行役の5人と共謀し、特殊詐欺でだまし取った230万円を持ち逃げした出し子役の男性(25)を埼玉県内で車に乗せ、結束バンドで手足を縛ってホテルに連れて行ったうえ、殴る蹴るなどの暴行を加えて左の頬を骨折させるなどのけがをさせた疑いがもたれています。 警視庁によりますと、森容疑者は特殊詐欺グループの指示役で、実行犯の5人に秘匿性の高い通信アプリを使って「ボコボコにしろ」などと指示を出していたということです。 また、男性にはテレビ電話で「なんで持ち逃げしたんだ。今度やったら殺すぞ」などと脅していたということです。 事件当時、森容疑者は別の特殊詐欺事件の公判中で、保釈されていました。