官製談合容疑で気仙沼市職員逮捕 菅原氏市長謝罪「信頼失う重大事件」〈宮城〉

宮城県気仙沼市が発注した公共工事の入札をめぐり、業者に「設計価格」などの情報を漏らしたとして市の職員の男が逮捕されました。また、情報を得たとされる建設コンサルタント会社の男も逮捕されています。 記者リポート 「午前10時40分。警察の捜査員が今、気仙沼市役所に入っていきます」 官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されたのは、気仙沼市建設部土木課の道路整備係長・後藤文治容疑者(47)です。 警察によりますと、後藤容疑者は2023年7月、気仙沼市が発注した道路工事を巡り「設計価格」を業者に伝え、公正な入札を妨害した疑いが持たれています。 設計価格とは、人件費や材料費などを積算した工事の見積もり額で、業者側はこの設計価格を知ることで、入札の際に落札の目安となる最低制限価格を推察することができます。 この設計価格の情報を得たとされる中央技術コンサルタンツ東北支店・支店長の清水康弘容疑者(51)も、公契約関係競売等妨害の疑いで逮捕されました。 警察は捜査に支障が出るとして、2人の認否を明らかにしていません。 警察は、後藤容疑者が入札に関わる情報を知りうる立場にあったとみて、21日午前、気仙沼市役所を家宅捜索し、関連する資料などを押収しました。 警察は資料などをもとに、裏付けを進める方針です。 職員の逮捕を受け、菅原市長は21日午後5時から会見を開き、事件を謝罪しました。 気仙沼市 菅原茂市長 「市民の信頼を失う重大事件と捉えておりますので、市民、関係者に心からお詫び申し上げたいと思う」 また、後藤容疑者の業務については、「道路整備の図面作成や現地調査など」とし、「設計価格を知る立場にあった」としました。] 気仙沼市 菅原茂市長 「今後につきましては、警察の捜査に全面的に協力するとともに、原因究明と再発防止ならび綱紀粛正を徹底してまいります」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加