高齢者から2900万円相当の金塊をだまし取ったとして、警視庁は22日までに、いずれも指定暴力団住吉会系組員で住居不定の別府将光(24)と、森川将太郎(24)の両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。同庁は、2人が特殊詐欺グループのメンバーで、仲間と共謀し、2022年1月~23年1月に首都圏で現金約1億円や金塊をだまし取ったとみている。 捜査関係者によると、2人の逮捕容疑は22年1月7~8日、別の人物と共謀し、東京都港区の80代女性に、教育機関で働く息子を装って「学校の印鑑が入ったかばんをなくした。行事に必要なお金をおろしに行けないので、貸してほしい」などと電話をかけ、金塊4㌔グラム(2900万円相当)と現金60万円をだまし取ったというもの。同庁はこれまでに、女性宅を訪ねた「受け子」役の少年を詐欺容疑で逮捕していた。 同庁は、別府容疑者が受け子のリクルーター、森川容疑者が金塊や現金の回収役だったとみて調べている。(三井新)