「自分は中上流階級だ」JR長野駅前の3人殺傷事件から半年 殺人などの疑いで逮捕の矢口容疑者の新たな供述が判明「社会復帰したい」

JR長野駅前で1月、男女3人が襲われた殺傷事件から、半年です。 殺人の疑いなどで逮捕されている矢口雄資(やぐち・ゆうすけ)容疑者は、これまでの警察の調べに対し「自分は中上流階級だ」、「社会復帰したい」などと供述していたことが、捜査関係者への取材で新たに分かりました。 1月22日の午後8時すぎ、JR長野駅前でバスを待っていた男女3人が男に刃物で襲われました。 市内の会社員の男性が死亡。男女2人が重軽傷を負いました。犯行に及んだ男は現場から逃走し、事件の4日後に、逮捕されました。殺人などの疑いで逮捕された、長野市の無職・矢口雄資容疑者。 警察の調べに対し、当初は、雑談には応じるものの、事件については黙秘していました。 市内のアパートで1人暮らしをしていた矢口容疑者。捜査関係者によりますと、水道は使える状態でしたが、電気は止められていたということです。 また、逮捕時の所持金は数十円で生活保護を受給していました。 事件に対し黙秘を続けていた矢口容疑者ですが、3月、会社員の男性に対する殺人の疑いで逮捕されると、「無罪を主張します」と容疑を否認しました。 捜査関係者によりますと、矢口容疑者は、東京の大学を卒業後、県外で就職しましたが、解雇されていました。その後、職を転々とし、事件のおよそ1年前から無職となっていました。 捜査関係者によりますと、調べでは次のような趣旨の供述もあったといいます。 「自分は中上流階級だ」「社会復帰したい」 自身の境遇の不満があったとみられますが、動機については未だわかっていません。 矢口容疑者の刑事責任を問えるか判断する鑑定留置は期間が延長され、来月12日まで行われます。

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