気仙沼市職員が容疑認める趣旨の供述 入札4件でも同業者が落札か 気仙沼官製談合事件〈宮城〉

宮城県気仙沼市が発注した公共工事の入札をめぐり、市職員と業者の男が逮捕された官製談合事件で、市職員の男が容疑を認める趣旨の供述をしていることが新たに分かりました。 この事件は、気仙沼市建設部土木課の道路整備係長・後藤文治容疑者(47)が、おととし7月、市が発注した道路工事に関する業務の入札をめぐり、「設計価格」を業者に伝えて公正な入札を妨害し、落札させた疑いで逮捕されたほか、設計価格の情報を受け取ったとして、中央技術コンサルタンツ東北支店・支店長の清水康弘容疑者(51)も、逮捕されたものです。 警察は、2人の認否を明らかにしていませんでしたが、その後の捜査関係者への取材で、市職員の後藤容疑者が、容疑を認める趣旨の供述をしていることが新たに分かりました。 また、市によりますと、後藤容疑者がおととし4月、設計価格を知り得る係長になってから、今回の道路工事以外にも、橋の補修などで4件、清水容疑者の会社が市の業務を落札していたということです。 警察は、これらの入札についても2人の関与がなかったなど、事件のいきさつを慎重に調べています。

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