「暴力で支配?」従業員の男性が死亡した事案にも関与か 義理の妹を殴ってけがをさせた疑いで土木業の男逮捕

去年5月、福岡県田川市の自宅で一緒に暮らす義理の妹を風呂桶で殴ってけがをさせたとして53歳の土木業の男が逮捕されました。 男の周りでは従業員の男性が何者かに暴行を受けたとみられる事件も起きていて、警察が余罪についても慎重に調べを進めています。 ■義理の妹を殴った疑いで逮捕 傷害の疑いで逮捕されたのは福岡県田川市千代町の土木業・村坂郁夫容疑者(53)です。 村坂容疑者は去年5月27日、自宅で一緒に暮らす義理の妹(当時31)を風呂桶で複数回殴る暴行を加え、顔に打撲などの軽傷を負わせた疑いが持たれています。 ■別の事件の捜査で村坂容疑者の容疑が浮上 警察によりますと、去年11月、福岡市内の病院に顔や胸などに暴行を受けたとみられる40代の男性が搬送され、その後死亡が確認されました。 死亡原因は感染症にもとづく多臓器不全でした。 警察は当初、傷害致死事件を視野に捜査を進めていましたが、外傷と死亡原因に因果関係がないと判断。 現在は傷害事件として捜査を続けていますが、この捜査の過程で村坂容疑者が義理の妹にけがをさせた疑いが浮上し、義理の妹への聞き取りなどで裏付けを進めた結果、逮捕に至ったということです。 ■「今回ははっきり思い出せない」と容疑を否認 取り調べに対し、村坂容疑者は「過去に何度か暴力をふるってけがをさせたことはあるが、今回ははっきりと思い出せない」と容疑を否認しています。 ■「死亡した男性を含む従業員と一緒に生活」→義理の妹や従業員を暴力で支配か? 死亡した男性を含む数人の従業員も村坂容疑者と一緒に生活していて、男性をめぐっては去年8月、福岡県福津市の作業現場で何者かに暴行を受け、肩甲骨やろっ骨の骨を折る重傷を負っていたということです。 警察は村坂容疑者が義理の妹や従業員らを暴力で支配していた可能性もあるとみて、余罪についても慎重に調べを進めています。

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