群馬県桐生市発注の新庁舎建設工事を巡る入札妨害事件で、特定の会社が落札できるよう便宜を図った見返りに10万円分の商品券を受け取ったとして、埼玉、群馬両県警の合同捜査本部は24日、加重収賄と官製談合防止法違反の疑いで、前副市長森山享大容疑者（52）＝同市相生町＝を逮捕した。 捜査本部は、あっせん収賄容疑などで元自民党群馬県議団長の相沢崇文容疑者（49）＝公契約関係競売入札妨害罪で起訴＝も再逮捕した。森山容疑者は容疑を認め、相沢容疑者は黙秘している。 森山容疑者の逮捕容疑は、同工事の計画策定と設計業務の委託に関する入札で特定の会社に落札させるため、2020年8～12月、秘密事項を漏らすなどし、謝礼としてこの会社の役員から10万円分の商品券を受け取った疑い。 相沢容疑者は談合を仲介した見返りに同12月、役員から10万円分の商品券を受領するなどした疑い。