東京・歌舞伎町の大久保公園周辺で売春目的の客待ちをしたとして、警視庁保安課は売春防止法違反の疑いで、東京都新宿区西新宿の無職、青柳美結容疑者(20)ら女4人を逮捕した。いずれも容疑を認めている。 大久保公園周辺では売春の客待ちが問題となり、最近では買春のため、付近を訪れる訪日客(インバウンド)も増加していた。青柳容疑者らはグループチャットなどで警察の取り締まり情報を共有。男性の私服警察官による摘発を逃れるため、主に外国人の男性を相手に売春していた者もいたという。 4人を巡っては昨年10月以降、「女性とホテルに入ったら財布がなくなった」といったトラブルの110番通報が40件以上寄せられていた。売春で得た金はホストクラブや生活費、ギャンブルに使っていたという。 逮捕容疑は今年5~6月、大久保公園周辺で立つなどし、売春の客待ちをしたとしている。 ■摘発、前年同期の2倍以上「ホスト目的」 東京・歌舞伎町の大久保公園周辺について、警視庁保安課は今年1~6月の半年間で、売春防止法違反容疑で女性75人を摘発したと明らかにした。前年同期の摘発人数は35人で、2倍以上となった。 保安課によると、売春の目的では「ホストクラブなど」が31人で全体の4割と最も多く、前年同期の11人(全体の3割)から増加。31人の内訳はホストクラブ17人▽メンズ地下アイドル10人▽メンズコンセプトカフェ2人▽ボーイズバー2人。 また、年齢別では10代が増えており、前年同期は1人だったが、今年は9人だった。最年少は17歳で、大学生などの学生も6人と前年同期(1人)より増加した。 保安課によると、摘発した75人とは面談を実施し、希望に応じて11人を自治体の福祉事務所などに引き継いだ。