県内の大規模ヤミ金グループが摘発された事件で、県警は24日、グループの一員で、いずれも住所・職業不詳の37歳と30歳の容疑者を出資法違反の疑いで逮捕した。関係者によると、37歳の容疑者はグループの指示役とみられ、県警は他の指示役の行方も追っている。 両容疑者はベトナム当局が身柄を拘束。外務省を通じて連絡を受けた県警の警察官が、ベトナムから羽田空港への機内で24日午前5時過ぎに逮捕したという。 37歳の容疑者には昨年2月に逮捕状が出され、当初はカンボジアに潜伏しているとみられていた。同年5月、外務省は旅券法に基づき、37歳の容疑者に旅券返納命令を出していた。 逮捕容疑は2021〜23年の間、共謀の上、県内の30〜60代の債務者4人に計11回にわたり、法定金利(1日0・3%)を上回る高金利で現金を貸し付け、違法な利息を得た疑い。同グループは、警察庁が摘発強化を指示する「匿名・流動型犯罪グループ(通称トクリュウ)」とされる。