特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺の被害が後を絶たないとして、24日、三重県伊賀市で、高齢者を対象にした詐欺被害防止の呼びかけが行われました。 伊賀市千歳区自治会が開いたもので、はじめに伊賀警察署生活安全課の署員が、オレオレ詐欺や還付金詐欺などの特殊詐欺についてその手口を説明しました。 また、警察官をかたりビデオ電話やSNSで逮捕状を示すなどして不安を煽り、金銭をだまし取る詐欺が増加していることを説明し、詐欺の犯人は様々な手を使ってだまそうとしてくるので、知らない電話番号やメッセージには応じず、少しでも変だと思ったらまわりに相談するよう呼びかけました。 このあと、鈴鹿市を拠点に活動しているプロの演劇集団がSNS型投資・ロマンス詐欺の手口を分かりやすく演じ、集まった20人余りの高齢者らは真剣な表情で見入っていました。 三重県内の今年に入ってから6月末までのSNS型投資・ロマンス詐欺の被害額は約14億5850万円にのぼっているほか、特殊詐欺の被害額は約7億5550万円と前の年の同じ時期と比べて約5億1620万円増加しています。 伊賀警察署生活安全課の中嶋賢太朗巡査部長は「警察官が金銭を要求することはなく、ビデオやLINE通話で警察手帳や逮捕状を見せることはない。間違いなく嘘の電話なので、少しでも不安を感じたら警察に相談してほしい」と話していました。