財産管理のため預かった現金を着服したとして、兵庫県警兵庫署は27日、業務上横領の疑いで、神戸市兵庫区の司法書士の男(61)を逮捕した。調べに容疑を認めているという。 逮捕容疑は2021年1月中旬~3月下旬、同区の自営業の女性(59)から相続財産を管理する名目で預かった現金約190万円を引き出し、着服した疑い。 同署によると、女性は亡くなった父親の財産を相続するため20年11月、男に管理を委任した。男は10口座にあった約1千万円を自身名義の口座に移し、手数料の支払いなどを済ませた残りを女性に返すとしていた。この口座からは全額が引き出されているという。 財産が戻らず、男と連絡が取れなくなったため、女性は23年12月に同署に刑事告訴していた。