「出前館」の配達員のアカウントを不正に作り、就労資格のない外国人に渡したとして会社役員の男らが逮捕された事件で、この会社役員の男が、別のアカウントも不正に作成したとして警視庁に再逮捕されました。 詐欺の疑いで再逮捕されたのは、東京・中野区の会社役員・山崎光太郎容疑者(51)です。ほかにも、▼山梨県笛吹市の看護師・七沢宏樹容疑者(38)と、▼ベトナム国籍のグエン・テー・ロン容疑者(28)ら、男女6人が逮捕されました。 警視庁によりますと、山崎容疑者らは去年9月、就労資格のない外国人が使うことを隠し、「出前館」の配達員のアカウントを不正に作った疑いがもたれています。 山崎容疑者は、七沢容疑者らを介して、日本人の“名義貸し”を募集した上で配達員のアカウントを作成。就労資格のないグエン容疑者がそれを受け取り、配達員として働いていたということです。 配達の収益の一部は、山崎容疑者や七沢容疑者、名義を貸した別の男らに渡っていて、山崎容疑者は3年ほどの間におよそ5300万円の利益を得ていたとみられています。 7人のうち山崎容疑者を含む6人は容疑を認め、グエン容疑者は「弁護士が来るまで何も言いたくありません」と話しているということです。 “名義貸し”をしている日本人はおよそ2600人、また、それを受け取ったウズベキスタンやベトナムなど外国籍の配達員は1400人ほどいるとみられるということで、警視庁が実態を調べています。