【速報】「現金渡していない、調書は警察のストーリー」 建設会社元役員の男、下水道汚職巡り無罪主張

京都市発注の下水道工事を巡る汚職事件で、贈賄の罪に問われた左京区の土木工事会社の元役員で、被告の男(53)の公判が25日、京都地裁(大寄淳裁判官)であった。被告人質問で男は「現金は渡してない」と述べ、無罪を主張した。 弁護側は、捜査段階で作成された贈賄を認める供述調書の信用性に疑いがあるとして無罪を主張している。男は、弁護人から調書に署名した理由を問われると「逮捕や長期勾留が嫌で署名した」と説明した。取り調べで警察官から繰り返し暴言を吐かれたと述べ「調書は警察のストーリー。私の言葉は一言一句入っていない」と訴えた。 検察側は、検察庁で行われた録音録画の取り調べで、被告が贈賄を認める内容を供述し、警察官の取り調べに不満があると訴えなかった点を強調し、調書の信用性を主張した。 起訴状によると、男は、伏見区の下水道緊急工事で村田建設が下請けとして受注できるよう取り計らいを受けた見返りに、2021年12月、市みなみ下水道管路管理センター元主事で被告の男(65)=収賄罪で公判中=に現金10万円を渡した、としている。

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