【07月25日 KOREA WAVE】韓国の仁川市延寿区(インチョンシ・ヨンスグ)の松島(ソンド)国際都市にあるマンションで21日夜、60代の男が手製の銃で30代の息子を射殺する事件が起きた。警察は、家族間の不和が動機とみて捜査しており、容疑者と息子が頻繁に口論していたという証言も出ている。 警察によると、男は21日午後9時半ごろ、息子が開いてくれた自らの誕生日パーティーに参加した後、発砲した。息子の妻、孫、息子の妻の友人がその席にいた。3発のうち2発が息子の胸に命中。息子は心肺停止状態で病院に搬送されたが、死亡した。 男はマンションの住民ともあまり交流がなく、数年前から管理費を滞納。住民会にも参加していなかった。日ごろからタバコ臭く、工具のような物を持ち歩いていたという。近隣住民は「手先が器用だったので銃でも作るんじゃないかと冗談を言っていたが、まさか本当に作って人を殺すとは」と驚いていた。 男が使用した弾は鉄球12個が詰め込まれた散弾で、警察の取り調べに「20年前に自殺しようと思い、銃弾を購入していた」と供述。現在も手元には86発が残っているという。 事件直後、男はレンタカーでソウル方面に逃走したが、22日午前0時20分ごろ、ソウル・江南(カンナム)地区で現行犯逮捕された。その際、車の助手席とトランクから手製の銃11丁が見つかった。 男は逮捕後「正午ごろにタイマーで爆発するようセットした手製爆弾をソウルの自宅に設置した」と供述。警察はマンションの住民105人を避難させ、特殊部隊を投入して爆弾を解体した。 警察は、殺人、銃砲・刀剣・火薬類安全管理法違反、爆発物取締法違反、現住建造物等放火予備の容疑で拘束令状を申請している。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News