群馬県桐生市の新庁舎建設工事に関する設計業務の入札をめぐる事件で、秘密情報を受け取った見返りに謝礼を渡したとされる設計会社が、実際に業務を落札していたことが分かりました。 加重収賄などの疑いで、25日送検された群馬県桐生市の前副市長 森山享大容疑者は、2020年12月秘密情報を漏えいした見返りとして、設計会社の役員から10万円分の商品券を受け取った疑いが持たれています。 また、群馬県議会議員の相沢崇文容疑者は、設計会社と森山容疑者を仲介した謝礼として、設計会社の役員から商品券10万円分を受け取った疑いで逮捕・送検されました。 設計業務の入札には4社が参加していましたが、埼玉県警と群馬県警の合同捜査本部によりますと、森山容疑者から秘密情報を受け取った見返りに、謝礼を渡したとされる設計会社が業務を落札し1億1484万円で受託しました。 森山容疑者は、相沢容疑者から「働きかけがあった」とほのめかす供述しているということです。 一方、相沢容疑者には多額の債務があり、警察は動機の1つになったとみて調べています。