韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領=内乱罪で公判中=が昨年12月に出した非常戒厳をめぐり、特別検察官が1日、内乱の重要な任務に従事したなどの疑いで李祥敏(イサンミン)前行政安全相を逮捕した。 聯合ニュースなどによると、李氏は非常戒厳の際に一部の報道機関の電気や水道を止めるよう消防当局に指示した疑いなどが持たれている。 非常戒厳をめぐり当時の閣僚が逮捕されるのは、金竜顕(キムヨンヒョン)前国防相に次いで2人目。李氏と金氏は尹氏の最側近として知られていた。 一方、尹氏の妻をめぐる疑惑を捜査している別の特別検察官チームは1日、拘置所にいる尹氏が健康悪化を理由に出頭を拒否しているため拘束令状を執行しようとしたが、「床に横になった状態でかたくなに拒否した」ために執行できなかったと明らかにした。 そのうえで、次回には「物理的な力の行使を含む執行」を行う予定だと告知したという。(ソウル=貝瀬秋彦)