6月下旬から7月中旬にかけ、京都府京丹波町の63歳の女性から、現金75万円をだまし取ったとして71歳の無職の男が逮捕されました。 男は氏名不詳者らと共謀し、“リビアで医療従事者として勤務する米軍の整形外科医”や“外交官”、“外交官の代理人”を名乗っていたということです。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、京都市北区の無職、日比野博容疑者(71)です。 日比野容疑者は氏名不詳者らと共謀し、6月26日から7月14日にかけ、京都府京丹波町の介護職員の女性(63)から現金75万円をだまし取った疑いがもたれています。 日比野容疑者らは、リビアで医療従事者として勤務する米軍の整形外科医や外交官などを名乗り、日比野容疑者はいわゆる「受け子」として、外交官の代理人を名乗っていたとみられています。 警察によりますと、容疑者らは女性に対し、 「リビア政府から受け取った報酬をアメリカの口座へ送金するのに苦労している」 「(報酬を受け取るための)委託用ボックスを受け取るのを手伝って欲しい」 などとメッセージを送り、送料が150万円かかるとしたうえで、 「外交官が半分支払うよう求めている」 として、女性に75万円を肩代わりするよう求めたということです。 女性が友人に相談して被害届を提出。 警察が女性が現金を渡したコンビニ付近の防犯カメラの映像などを調べ、映っていた車のナンバーなどを確認したところ、日比野容疑者が浮上したということです。 日比野容疑者は警察の調べに対し、「コンビニで女性から75万円受け取ったことに間違いない」と容疑を認めています。 警察は日比野容疑者のスマートフォンを押収し、今後闇バイトに容疑者が応募していたのかどうかも含めて、確認を進めるとしています。