8月2日、静岡市駿河区の公民館で男性が殺害された事件で、逮捕された54歳の男が、当時開かれていた会合の日程を事前に把握し、現場に向かったとみられることがわかりました。 (記者) 「警察官に囲まれて男が出てきま した。ゆっくりと進んでいます。これから検察庁に身柄が送られます」 警察によりますと、6日送検された静岡市駿河区中島の無職、澳塩孝之容疑者(54)は、8月2日、自宅近くにある公民館に侵入し中島学区自治会連合会長を務める石上 義之さん(78)の背中などを刃物で刺し殺害した疑いがもたれています。石上さんの遺体には複数の刺し傷が確認されていて、司法解剖の結果、死因は失血死でした。 澳塩容疑者は、警察の調べに対し一連の行為は認めている一方、殺意については、あいまいな供述をしているということです。 当時、事件現場では地域の夏祭りに向けた会合が開かれていて、出席対象ではない澳塩容疑者が、事前に日程を把握した上で現場に向かい、犯行に及んだとみられることが捜査関係者への取材でわかりました。 また、複数の近隣住民によりますと、澳塩容疑者は、自宅の草木が道路にはみ出していたことを巡り、石上さんや地域の人たちとトラブルになっていたということで、警察が詳しい動機などを調べています。