ライアン・マーフィが企画・脚本・ショーランナーを務めるNetflixのクライムアンソロジー「モンスター」のシーズン4に、エラ・ベイティが主演することがわかった。ベイティは、ハリウッドの大物夫婦アネット・ベニング(「キッズ・オールライト」)とウォーレン・ベイティ(「俺たちに明日はない」)の娘として知られる。 「モンスター」シーズン4は、伝説の女性殺人鬼リジー・ボーデンを描くことが明らかになっている。リジー・ボーデン事件とは、1892年に米マサチューセッツ州フォールリバーの豪邸で資産家アンドリュー・ボーデンと後妻アビーが斧で惨殺された、世紀の未解決事件。当時、邸宅内にいたのはボーデン家の次女リジーと女中のブリジット・サリバンだけで、継母アビーを嫌い数日前にも家族の毒殺を企てていたリジーが殺人容疑で逮捕されたが、裁判の末に証拠不十分で無罪となった。現在もさまざまな仮説が唱えられ、なかにはリジーとブリジットが恋愛関係にあったというものもある。 全米が注目したこの事件はこれまでに何度も映画やテレビ、舞台作品の題材になっており、15年にはクリスティーナ・リッチ主演のドラマ「リジー・ボーデン 美しき殺人鬼」、18年にはクロエ・セビニーとクリステン・スチュワート主演の映画「モンスターズ 悪魔の復讐」が製作された。 米ハリウッド・レポーターによれば、「モンスター」シーズン4はマーフィのドラマ「フュード 確執 カポーティ vs スワン」でテレビデビューしたベイティがリジー役で主演。また、レベッカ・ホール(「ゴジラ×コング 新たなる帝国」)が継母アビー役、ビッキー・クリープス(「ファントム・スレッド」)が女中のブリジット役を演じる。 「モンスター」のシーズン3はチャーリー・ハナム(「ジェントルメン」「トリプル・フロンティア」)が主演し、数々のホラー・サスペンス映画に影響を与えた実在の連続殺人犯エド・ゲインを描く。年内に配信スタートの予定。