愛知県豊田市のマンションの一室で6月、この部屋に住む会社員の東川千愛礼(ちあら)さん(当時19)を殺害したとして殺人容疑で逮捕され、鑑定留置中の男(20)が、名古屋拘置所で死亡していたことが7日、関係者への取材でわかった。自殺とみられる。 拘置所は、未決勾留中の20代の男がタオルケットを首に巻き付けた状態で倒れているのが2日に見つかり、その後死亡したと4日に発表していたが、氏名などは明らかにしていない。男は首にヘアゴムを巻いたことがあり、拘置所はタオルやシーツ、先のとがったものの使用を制限。職員は20分を超えて間隔を空けないよう定期的に巡回していた。 タオルケットは暑さ対策のため、備え付けられていたという。拘置所の晒谷(さらしや)教寛総務部長は、「タオルケットの使用や巡回方法を改めて検討していきたい」としている。 刑事責任能力の有無などを調べるため、名古屋地検岡崎支部は7月15日から男の鑑定留置をしていた。容疑者死亡により男は不起訴になるとみられる。(石垣明真)