米、ベネズエラ大統領の懸賞金額を引き上げ 74億円に

【AFP=時事】米国は7日、麻薬テロなどの罪で起訴されている南米ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領に対する懸賞金をこれまでの倍となる5000万ドル(約74億円)に引き上げた。ベネズエラ政府はこの措置を「情けない」「ばかげている」と非難した。 米国はマドゥロ氏の過去2回の大統領選での勝利を認めておらず、同氏がコカイン密売組織を率いていると非難している。 パム・ボンディ司法長官はソーシャルメディアに投稿した動画で、「本日、司法省と国務省は、ニコラス・マドゥロの逮捕につながる情報に対する歴史的な5000万ドルの報奨金を発表する」「世界の麻薬密売人の大物の一人であり、わが国の安全保障に対する脅威だ」と述べた。 これまでの懸賞金額は1月に設定された2500万ドル(約37億円)だった。 これに対しベネズエラのイバン・ヒル外相は、ボンディ氏の「情けない」懸賞金は「これまで見た中で最もばかげた煙幕だ」と批判。 「祖国の尊厳は売り物ではない。この不快な政治プロパガンダ活動を認めない」と続けた。 第1次トランプ政権時の2020年、マドゥロ大統領と他のベネズエラ高官は、米ニューヨークの連邦裁判所で「麻薬テロの」陰謀への関与を含む複数の罪で起訴された。【翻訳編集】 AFPBB News

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加